食べ物
id:hatto8107:20050107さんがイギリスの食べ物に関して疑問の疑問を書いていてふっと思い出した過去の苦い食べ物の思い出。
一番最初にイギリスに来たときホームステイをしたのです。まあ、ランドレディーもいい人でそういう意味ではまあまあ恵まれた環境だったんだけど、唯一苦しかったのが食べ物。
ある日彼女の料理の仕方を観察して唖然としたんです。その日のメニューはスパゲティーミートソース。どう転んでも間違いがない無難な料理なのに何故唖然とするのかと疑問に思ったあなたはまだまだイギリスの食べ物事情に関する認識が低すぎです。
ミートソースの材料:
1.ひき肉
2.トマト缶
以上。何かがかけているなって思いませんか?女性なら気づくことかと思われますが、調味料が全くないですね。塩・胡椒全く使用していませんでした(溜息)。
それではスパゲティーに注目してみましょう!スパゲティーなんてお湯に塩を入れてアルデンテにゆでればいいだけというそれこそ小学生でもできるわざですね。しかし、イタリア語を使わないイギリスではアルデンテという単語がありません。
じゃあ、どうなるかっていうとスパゲティーを30分ぐつぐつゆでるわけです。唖然とする日本人女、鍋の中をのぞいてみるとでかい鍋の中でスパゲティーが膨張していました。それはそれは見事な光景でした。
そしてついに食べる瞬間がやってくるわけです。塩・胡椒のかかっていないミートソースは勿論味がありません(涙)。そして、スパをゆでる際にやはり塩を入れていないのでとても水くさいです。体によくないことをしりつつ思いっきり塩・胡椒をかけるのですが、それでも味がないんです。それでもなんとかして少しでも食べないとおなかがすくのでどうしようと思いついた最終手段はトマトケチャップでした。スパゲティーにトマトケチャップをかけたのはあれが生まれて初めてでした。そして30分も丹精込めてゆでられたスパゲティーは歯ざわりというものが全くなくかなりきつかったです。
そしてしばらくしたある日。その日は帰りがすこーし遅くなるって言ったらランドレディーは親切にも夕飯残しておいてあげるわよ、って言ってくれました。お金も節約できて助かるなーって純粋に喜ぶ私。帰宅後ランドレディーが「夕飯レンジにいれてあるからチンして食べてねー」って言ってくれ、わーいなんだろう?ってどきどきしながらレンジを開けるとそこには...
スパゲティーミートソース
その瞬間私はホームシックになりました。