ラッキー

まだ、3分の1程度しか読んでないんですが、今読んでる本です。

ラッキー

ラッキー

これは作者のアリス・シーボルドさんが大学生の時にレイプされた時の体験、そして彼女の家族関係などが書かれているものなのですが...いい作品なのですが非常に痛いです。アリスのお父さんが彼女に「(レイプされたのが)お姉ちゃんじゃなくって君でよかったよ。君のほうが強い子だからね」って言ってアリスのお母さんがめちゃくちゃ怒るわけですが、アリスはそれを淡々と「うん、そうだろうね」みたいな感じで表面的には受け止めているわけです。お父さんはアリスに起こった事に対してものすごい怒りを感じてはいるんですが、一方で納得できていないんです、相手が凶器を失くしてしまったのにどうして逃げることができなかったんだって。アリスはとても淡々と状況を説明し逃げるなんてことは不可能なんだって言うわけですが、同時にお父さんがそのことを一生理解できないだろうってのもわかっているわけです。っていうか同じ女性であっても似たような体験をしない限り人の気持ちなんてわかりはしないんだって。

どうやらアマゾンのレビューによるとまだまだ色々ありそうなんですがね。実話ってことでドラマや映画で出てくるものと違って説得力が違いすぎます。友達から「こんなに辛い・痛い本を読んだのは初めてだ」って聞いてはいたのである程度覚悟はしていたのですが、3分の1読んだ今現在すごくずっしりと辛いです。

今日のタイトルはその本の一説からつけました。「自分で自分を救うしかないんだ、さもなければ救われないままになってしまう」

最終的に自分を救えるのは自分だけなんですよね。読み終えた時にはすこし救われた気持ちになれるといいな。