ピレスインタビュー

オフィシャルHPのアーセナルTVでのピレスのインタビューです。

私のアーセナルで過ごした時間を振り返って思い出に残っているのはまずファン達とのコミュニケーションですね。イングランドでは選手達とファン達の間での尊敬ってのがあるんだけど、そういうのってどこの国に行ってもないんですよ。素晴らしい6年でした。
それからハイバリーですね。残念なことにハイバリーは失くなってしまうわけですが、私のいた6年間すべての試合が忘れられないものです。ピッチに出るといつも震えたものです。上手く説明ができないんだけど、ピッチに出て、ファン達がいて...すばらしい時でしたね。
思い出に残っているゴールをひとつ、ふたつ選ぶとしたらラツィオ*1のゴールですね。初めてのゴールってのは忘れられないですからね。それからスパーズ戦でのゴールすべてでしょ。特にFAカップ準決勝*2でのゴールですね。あと勿論FAカップファイナルのサウハンプトン*3のゴールも忘れられません。重要なものはやはり忘れられませんね。
移籍したときのシーズンの初めての試合が200年8月サンダーランドのアウェーでした。私は試合に出るために移籍してきたんですが、試合の前にアーセンが「今日は君にベンチで試合を見てもらおうと思う、イングランドではどんな感じかってのを知ってもらうためにね。」って言ってきたんです。その時私には何故彼がそんなことを言ってきたのか全くわからなかったし、ちょっとがっかりしました、だってプレーしたかったですからね。
そして試合が始まって20分後「一体僕はここで何をしてるんだ?」ってつぶやいていたんです。このサッカーは自分に向いてないって思いましたね。あのパトリック・ヴィエラへのすごいファウルはレッドカードだって思いましたから。それでどうしてアーセン・ベンゲルが今日はベンチにいるだけって言ったのかがわかったんです。
最初はショックだったし、辛かったです。慣れるのに6ヵ月必要でしたね。フランスのリーグとイングランドとでは、特にフィジカルの面で、全く違うので苦しみました。だからちゃんと馴染むのに6ヵ月かかったんですが、それ以降はもうそれを愛していましたね。
ハイバリーのピッチってのは素晴らしかったですね。ヨーロッパで一番でしょう。グラウンドマンの仕事を褒め称えなきゃいけないですよ。あのピッチでプレーするのはいつも本当に光栄なことでした。特にハイバリーの最後の日は過去の選手達が出てきたりもして、感情的で涙の日でしたね。
私とファンとの関係ですか?あのファン達に出会えたのはもう特権でしたね。ファンが私の歌を歌ってくれるじゃないですか。もうすごく誇りに思ったしあれが終わって欲しくなかったですよ。
何かひとつ特に思い出に残っていることですか?うーん、難しいなあ。アーセナルのためにプレーした試合はすべて自分の頭の中にずっと残っていることでしょう、でも私が決して忘れないことはあのハイバリーのトンネルですね。アーセナルに来る前まではトンネルがあんなに小さいことなんてありえないって思っていましたからね、だからあのトンネルは自分にとってずっと神話として残るでしょうね。

(若干、自分が実際にHPでダウンロードして聴いたのも載せたのでリンク先のものにつけたしされています。)

*1:2000年10月17日

*2:2001年4月8日

*3:2003年5月17日