クリスマスプレゼント Part.2

視覚障害のある子供たちのサッカーチームとアーセナルのその時だけ目隠しをして視覚障害のあるチームが対戦しました。ベンゲルは目隠しをしたセスクが、これまた目隠しをしたアデとかエブエとかにぶつかってハラハラしたようですが...
ボールにはガラガラ音がするものがつけられているので通常のボールより重く顔にぶつかったりすることはないんだそうです。
フレブが必死にボールのコントロールをしようとボールを手や膝に落としていったりする姿を見たりするのは結構面白かったそうですが、さすがだなあって思わせたのがコロ。ものすごいタイミングでボールが来るであろう場所にいるんだそうです。なんでもセスクもそれは同じなんだとか。ただセスクの場合は時々ちらっと目隠しをずらして盗み見をしたりしていたとか...かわいい!
そしてアルムニアはなんとチ ェルシ ーのシャツを着てプレーした子供のゴールを上手くセーブしてその後、園子に向かって「そんなきちゃない*1シャツを着てるうちはオレ様には勝てないぜ!!」って言ったんだそうです。
で、実はこの試合のアレンジをしたのがキャプテン・サンタ・ギャラス。試合後のギャラスのコメントです。

あれは僕のアイデアなんだよ。何年か前のフランス代表チームでもやったんだけど、いい経験だったんだよ。
時々皆、自分たちがどれだけラッキーかそしてどれだけ素晴らしい職業を持っているかを忘れてしまうんだ。そして時々視覚といった当たり前のことも忘れるんだよね。あれだけのスキルと正確さを持っている子供たちのプレーってのはすごいよ。
このことをトレーニングが終わるまで言ってなかったんだ。事前に言っておくつもりだったんだけど忘れちゃったんだよね。何人かの選手たちは約束があったんだけど、皆残ってくれて子供たちのために時間を費やしてくれたんだ。視覚障害がどんなものかそしてサッカーをすることに興味があったんだろうね。よくやってくれたよ。

僕の仕事ってのはキャプテンでとにかく自分のベストを尽くそうとしているんだ。マルセイユやチ ェルシ ーにいたときも自分のキャプテンに集中していてここでも選手たちにそうであって欲しいんだ。
キャプテンってのはピッチの上だけでなくそのほかでもキャプテンじゃないとね。いい見本を示さなきゃいけないんだ。時々こういうこともアレンジしないとね。
僕にも2人子供がいるんだけど、昨日はほかの子供たちに会いに病院を訪問したんだ。未熟児の赤ちゃんに会ったよ。僕の息子も2ヶ月早く生まれたから、親がどんな思いをしているかってのがよくわかるんだ。お母さんに話しかけて自分の息子が大きく強くなったことを離してあげるんだ。今息子は15ヶ月なんだけど、その母親に絶対大丈夫だからって言ってあげたんだ。

今のチームにはすごい仲間意識ってのがあるんだよ。それはこのシーズン僕らがプレミアリーグでやれるんだって思いがあってみんな自分たちのベストを尽くしたがっているんだよね。時には僕らの奥さんやパートナーたちも入れて、僕たちは一緒に遊んだりしてるんだよ。中々いいよー。
僕らは精神的には大丈夫だよ。ただきつい試合がこれから待っているからとても強くならないとね。スパーズ戦があって、そのあとエバトンアウェーで、ポーツマス戦があるだろ。疲れた時に心身ともに強くならないとね。
もし12月過ぎてもトップなら先は遠くないだろうね。でもこのチームとまえにプレーしたチームとの類似点がわかるよ。
このチームで好きなところって言ったら、素晴らしいサッカーができる他に違う感じの、チ ェルシ ー、ヴィラ、リバプールそしてボールトン戦でみせたようなサッカーもできることだね。そういったチームと対戦するのにももう心配はしていないよ。フィジカルなゲームにも耐えられるってのを知っているからね。恐れなんかないんだ。勇敢な選手たちがいるからね。

そうしてこの後「じゃあ僕はまだやることがあるから」って言ってサンタさんの衣装を持って控え室で着替えてツリーハウスを訪問したんだそうですよ。

なんかギャラスの株が上がりっぱなしなんですけど。

*1:実際にはそんな風には言っていないけどでもきっとそういうことが言いたかったんだろうとアルムニアの気持ちを汲んでみました