レコードプレーヤーが欲しい!

私は30代である。ゆえに、これは本当にラッキーなことに音楽をレコードで

聴いていたのである。



勿論CDとかMP3とかって便利なんだけど、音楽を聴く時にレコードっていうのは

真剣勝負なのである。まずレコードを中袋から出す時、指紋をつけないように、

傷をつけないように大事に大事に扱う。そして、針を落とす時、まあこれは後期になってから

針が自動でおとせるようにはなったのだが、やはり気持ちを集中させて落とす。

そして聴く時もプレーヤーに振動を与えると針飛びが起き、結果やはりレコードに傷

っていうことになりかねないので、注意して真剣に聴いていた物だ。



それから、ジャケット!あれもLPは大きいだけあってまるで芸術品のような

趣があるのだ。LPを買ってそれはそれは大切にかかえながら家路に着く。

CDだったらバックにぽんって入れてそれでおしまい。



CDが出始めそれこそ始めのうちはレコード派だったのだが、やはり針が買えなく

なったりとか、プレーヤー自体の寿命もあって渋々CDに転向する。

まあ、しばらくすると慣れるんですよね。便利って言えば便利だし。ただやはり

聴く時の姿勢が若干真剣さに欠けている気がする。

袋からLPを出し、針をのせってのはいわゆる儀式みたいなものだったんだと思う。

その儀式がなくなってしまったのである。



時は流れそんなこともすっかり忘れていたんだが、たまたま今日HMVに行きKeane

シングルを買おうと思い、シングルコーナーに行ったらその右横にLPたちが勢ぞろい

していて、そしてその左横にはレコードプレーヤーが数台、視聴用にあったのだ!

まあ、クラブのDJはレコードを使うからね、基本的にはそういう人達のためなんだろうけど。

そしてたまたま一番表だったところにRadioheadのHail To The Theifがあったのだ!!

勿論プレーヤーもないから買えるわけがないのだが、左手にKeaneのシングル(Bedshaped)

そして右手で大切にRadioheadのLPを大切に抱え、どきどきしながら試聴のコーナーヘ。

(だってどうみても私はレコードを買う客じゃないからね)

中袋から大切に大切にレコードを取り出し、どきどきしながら針を落とす。

もうこれは本当に本当にどきどきわくわくものでした。



で、やはりレコードの方が音がナマっぽくっていいのよねー。聴いたレコードは

打ち込みとか入ってるんだけど、それでもCDとは音がもう全然違う!!

注意書きに確かだいたい(試聴は)10分くらいにしてくださいね、ってなってた気がするんだが

私以外レコード聴いてる人いないし、完全無視!(笑)A面(懐かしい表現!)を

全部聴いてきました。



いやー、やはりレコードの音っていいよ!レコードプレーヤーが欲しい!ってすごく思う。

またHMVに行ってレコードの試聴に行こうって決めました!



レコード!なんていいながらiPodもすごく欲しいし、複雑な女心に財政状態は

悲しいことに反比例しています。



ああ、宝くじとかあたらないかなー。





BGM: Bedshaped - Keane