Garden State

夏くらいから映画館でよく予告編に出ていたこの映画。予告編で一緒に流れていた曲がとても耳についていたってのと、なんとなくよさそうなのでずっと気になっていたこの映画がやっとみれたわけなんですが、よかったな。

アンドリューという青年がLAでぱっとしない役者をしているわけですが、ある日父親が電話をしてきてお母さんが死んだからとにかく帰って来いというわけです。そして自宅のあるニュージャージーに戻り(Garden Stateとはニュージャージー州の愛称なんだそうです)母親の葬儀に出て棺が埋められるところをみつめているんですが、泣きもせずでもあまりに悲しすぎて泣けないっていうのじゃなくって、自分の感情が見つからないっていう感じ。そして、母のお墓のそばで働いていた昔の旧友を見つけまずはその旧友に挨拶に行く主人公。その後自宅で人が集まっている場面になり、そこで初めてアンドリューは父親に話しにいくわけです。父親は心理学者だか精神科だかの先生なんですが、自分の子供の病んでしまった心のうちは全く読めない(そしてなんとなく典型的ですが、アンドリューは精神安定剤等を服用)。薬を持たずに家に戻ってきたアンドリューは調子がよくなく父親に勧められた医者に行き、そこでサム(ナタリー・ポートマン)という女の子に出会い、彼女や旧友たちとの交流の中でアンドリューは少しずつ感情を取り戻し、自分の過去を解き放つことができるっていうまあ典型的と言えば典型的な話なんだけど、一人一人の性格や感情の描写がとってもよかったです。アンドリューの感情の変化っていうのが説得力があってとてもよかった。

アンドリューはザック・ブラフという若手の俳優さんが演じているのですが、彼は脚本を書き監督をし、さらにはお茶汲みやベーコンサンド作り係りもやったようです。それからナタリー・ポートマンと言うとどうも「スター・ウォーズ」のイメージが強くてしかもいまいちって思っていたのですが、結構いい女優さんなんだなってジム・キャリーに続きちょっと見直しました。

この映画のサントラがすごくいいので是非買おうかと思っています。